辨 |
ジギタリス属 Digitalis(毛地黃 máodìhuáng 屬)には、歐洲・西&中央アジア・シベリアに約19-27種がある。
サビイロジギタリス D. ferruginea(銹點毛地黃)
オオバナジギタリス D. grandiflora(大花毛地黃)
ケジギタリス D. lanata(狹葉毛地黃・毛花洋地黃)
バルカン・東歐・小アジア産 『中国本草図録』Ⅱ/0821 『(修訂) 中葯志』V/29-37
キバナジギタリス D. lutea(黃花毛地黃)
D. obscura(西方毛地黃) スペイン産
キツネノテブクロ(ジギタリス) D. purpurea(毛地黃・洋地黃;E.Foxglove)
『(修訂) 中葯志』V/29-37
D. thapsi(毛蕊洋地黃)
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オオバコ科 Plantaginaceae(車前 chēqián 科)については、オオバコ科を見よ。 |
訓 |
英名 foxglove は、アングロサクソン人が この花を指に挿して魔よけに用いたことによる。
和名キツネノテブクロは、英名の訳。
学名の属名 Digitalis は「指の」の意、これも英語から。 |
漢名を地黃と言うものは、ジオウ。 |
説 |
モロッコ・イベリア・コルシカ・サルデーニャ・英仏・ドイツ・チェコ・スウェーデンに分布、世界各地で薬用・観賞用に栽培される。日本には1879年に入る。
ジギトキシン digitoxin・ギトキシン gitoxin などの強心配糖体を含む、有毒植物。
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誌 |
毒草であることは古くから知られており、民間薬として用いられてきた。
1650年にイギリス薬局方に収載。 |
日本薬局方では、葉を乾燥し、葉柄・葉脈を除いて細切りにしたものをジギタリスの名で載せる。強心利尿薬。
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アングロサクソン人は、花の内側にある紫色の斑紋は妖精の指紋と考えた。 |